インターネット競売で圧倒的な集客力を誇るヤフーが四月に利用料金を値上げした影響で、出品数が三月のピーク時からほぼ半減したことが七日、分かった。一方、手数料値下げで対抗したネット競売サイト第二位、ビッダーズの出品数は、小規模だがほぼ倍増。巨大なヤフーの顧客を奪う作戦が功を奏しつつある。
ヤフーは今月十五日にも第二弾の値上げ(落札手数料導入)をする予定で、さらに出品が減る可能性がある。豊富な出品数が魅力だっただけに早くも「今度は値下げが必要」(アナリスト)との声も出ている。
ヤフーは四月十五日、出品者から一出品につき十円を徴収する制度を導入したが、三月初旬にピークの約四百四十万件となった総出品数が先月二十六日には約二百三十万件まで急減。その後も減少傾向に歯止めがかかっていない。
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